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2018.03.23

社訓を唱和せずに、文化にする仕組みづくり

「10年続いてきた秘訣はどこにあるんですか?」

今年で10周年を迎える弊社に、そんな質問をいただく場面が増えてきました。

もちろん私たちもまだまだ模索中ですが、代表・山村が登壇したイベントであらためて実感したのは、弊社における「クレド」の存在の大きさです。

「クレド」とは、ミッションやビジョンといった会社と従業員にとって大切な価値観が記された「信条」「志」を意味するラテン語で、最近では多くの会社で導入されています。

今回のイベントも、まさに『創業10年 起業を次のフェーズに導く「ビジョン経営」の極意』というタイトルをつけていただき、「クレド」を軸にした弊社の採用や教育について山村がお話してきました。

今回はイベントの様子を一部お届けします!

クレドが自然に根づいていく仕組み

勉強カフェ 山村宙史

2018年2月26日に山村が登壇したのは、株式会社ウェイビーが運営している、起業家・起業志望者のための“人脈・人格・商流形成”サロン【THE CIRCLE(ザ・サークル)】のイベント。

少人数で登壇者と参加者の距離が近かったため、弊社に関するご質問をたくさんいただき、参加された方の興味がうかがえました。

特に質問が集中していたのが、「クレドの活用」について。

そうなんです。クレドをかかげている会社は最近増えてきていますが、「クレドがあること」と「クレドが社内に根づいていること」は決してイコールではありません。

たとえ会社の壁に貼っていても、毎日社員が全員で唱和していても、新しい企画を立ち上げたり社員間で会議をしたりといった場面で自然とクレドが想起されるかといえば、なかなかそうならない。そんな悩みを抱えている会社も少なくないようです。

そんな「社内にどうやってクレドを根付かせるのか」という参加された方のお悩みに対して山村がお伝えしたのが、「クレドは使ってなんぼ」という話でした。

勉強カフェ 山村宙史

クレドを「使う」と言われたら、どんな方法を想像されるでしょうか?

弊社では、クレドを「使う」ための時間を意識的に確保してきました。

その使い方として、2号店がオープンするタイミングから8年間欠かさず続けてきたのが、その名も「クレドルーティン」。15分ほどの時間でクレドと向き合い、意見を交わす時間です。

というのも、弊社のクレドはアルバイトの学生にもわかりやすい言葉を使用しており、あえて説明しつくさないように余白を残しています。

そのため、クレドの言葉をきっかけに、「自分にとって学びってどんなもの?」「「気持ちを届ける」は仕事のどんな場面でどう実行できるだろう?」と考えを広げることができるのです。

そして、社員でもアルバイトでも関係なく、数名が集まると「クレドルーティン」が自然とはじまり、自分が考えたことや今の思いを語り合うのが私たちの日常。

他の仲間と一緒にクレドと向き合う時間を確保することで、自然とクレドが他人事でなくなり、判断に迷った場面でもクレドをもとに自分で決断できるようになります。

さらに、クレドルーティンをとおしてクレドの解釈や考え方が一つでないことも知り、自分の考えを深めたり新しい気づきを得たりといった「学び」につながっていくのです。

クレドに合わなければ採用しない

続いて質問が集中したのが、どの会社においても悩ましい「採用」の問題。

人手不足が叫ばれる時代において、いかに良い人材を採用できるかを課題に感じている会社も少なくありません。

弊社も常に模索してはアップデートしていますが、そんな中でもやはり特徴的なのが「クレド」の存在。
一見、入社した後にしか関係ないように思えるクレドですが、じつは弊社ではクレドを見て応募を検討してくださる方が多いんです。

さらに、クレドが採用の判断基準そのものにもなっていることも、弊社の特徴と言えるかもしれません。
社員だけでなくアルバイトスタッフの採用の際にもクレドファーストで採用を進め、少しでもクレドと合わないと感じた場合は簡単に採用につなげないようにしています。

多店舗展開を進めていくために、思いや価値観を共有する仕組みづくりの一環として導入したクレド。
そのクレドをアルバイトスタッフ含めて社内に根付かせるべく文化をつくってきたことが、自然と採用につながっていると言えます。

勉強カフェ 山村宙史

クレドを基準に人材を見極めて採用し、入社後も定期的にクレドとの接点をつくっていくこと。

これが、イベントのタイトルにある「ビジョン経営」の根っこと言えるでしょう。

次の10年も、指針はクレドに

10年続いていることそのものに興味を持ってくださる方が多かった今回のイベント。

「10年続いてきた秘訣はどこにあるんですか?」

この問いかけに対して、これまでもこれからも、「クレド」と答えられる私たちであろうとあらためて決意したひとときでした。

勉強カフェ 山村宙史

弊社のクレドはこちらに一部掲載しています。

弊社代表・山村や社員へのイベント登壇のご依頼は、こちらからお気軽にご連絡ください。

<参照>
株式会社ウェイビー
THE CIRCLE イベント情報

文・写真/菊池百合子(@kikuchi410