スタッフが挑戦できるきっかけをつくるには?アワード形式の社内行事を初開催しました
このままの自分でいいんだろうか? 自分を変えたい。新しいことに挑戦してみたい。
そう願う一方で、変化への一歩を踏み出す足もとにつきまとうのは、不安や恐怖。
人生のハンドルを自分で切る以上、何かを選ばなかったことを誰かのせいにできない。主語は常に「自分」で、自分がどうありたいかを考え続ける必要がある。
それは心から願っていた状況であるはずなのに、時にあまりにも厳しく感じることも。
だからこそ、最初に手を挙げた人を応援してくれる仲間、そしてそのような人たちが集まる空間が必要なのではないでしょうか。
次の一歩を踏み出そうとしている方々が「自分を変えられるかもしれない」と変化の予感を感じて集まる勉強カフェには、一歩目を踏み出すきっかけだけでなく、手を挙げる勇気に拍手を寄せてくれる同志がたくさんいます。
仲間と空間。それがどれだけ「挑戦」へのエネルギーにつながるか。
これは一歩目を踏み出すたくさんの背中を見てきた勉強カフェの10年間で、確信を強めたことの一つです。
そんな勉強カフェだからこそ、ここで働くスタッフにもより輝けるステージを用意し、手を挙げた人に拍手が集まるステージをつくりたい。
「手を挙げた人がもっと輝けるステージづくり」に全社一丸となって挑戦した初めての社内行事「Benkyo-cafe WELCOME! AWARD 2019」の様子をお届けします。
勇気を持って前に出ることが、拍手される場を
2019年3月15日、新宿スタジオにて「Benkyo-cafe WELCOME! AWARD 2019」を開催しました。
有料自習室でもカフェでもコワーキングスペースでもないため、ホームぺージを見ただけではどんな場所かわかりにくい勉強カフェ。「名前は聞いたことがあるけれど、よくわからない」「どんな場所なのか実際に見てみたい」といった方々が日常的にご見学にいらっしゃいます。
そのような方々をスタッフが店頭でお迎えして、「勉強カフェとは?」をわかりやすくお伝えしながら店内をご案内すること。これをお越しくださったことへの感謝を込めて、私たちは「Welcome!」と呼んでいます。
この「Welcome!」は、いらっしゃる方が今抱えている困りごと、勉強カフェに求める役割、興味の度合いが異なるため、内容が全く同じになることがありません。決まっている正解もないため、勤務歴が長い社員にとっても常に試行錯誤が求められているのです。
このように対応力が求められるものでありながら、「今の自分を変えてみたい」と思っている方が新しい一歩を踏み出すきっかけになるかもしれない、勉強カフェとの最初の接点でもあります。
そんな重要な「Welcome!」のレベルを、スタッフそれぞれが高めるべく開催を決めた今回のアワード。動画にて予選を行い、選ばれた3店舗の代表者がアワードで「Welcome!」を実演して審査する方法をとりました。
予選を通過したのは、横浜関内スタジオ、国分寺スタジオ、そして新宿スタジオ。
3店舗の代表者を審査するのは、吹田江坂スタジオと名古屋グローバルゲートスタジオを含めた12店舗から大集合した合計50名程度のスタッフたち。 普段なかなか見られない他のスタッフの「Welcome!」から良いところを吸収するべく、自然と会場の熱が上がります。
横浜関内スタジオから挑戦してくれた二本木さん。勉強カフェが考える「勉強」について自分の言葉で丁寧に説明していて、やわらかいご案内が印象に残りました。初めていらした方の緊張感をやわらげるには、スタッフが緊張せずにご案内できるかが重要なポイントです。
国分寺スタジオから手を挙げてくれたのは、船越さん。どのような使い方をされている会員さまがいらっしゃるかを例に出していて、「自分が勉強カフェを使うとしたら?」とイメージしやすいご案内でした。勉強カフェが見学にいらした方のきっかけの場所になれるかどうかは、「Welcome!」で具体的なイメージを持てるかにかかっています。
新宿スタジオからの挑戦者は酒井さん。見学にいらした方が抱えている問題点を最初に確認したことで、「Welcome!」の目的がはっきりして安心できる導入でした。自分の持ち味をいかしていて、「ここに入ったら楽しいことがおきそう」と予感が膨らみます。
投票の結果、「Welcome!賞」には二本木さんが挑戦した横浜関内スタジオが選出されました。実は、3スタジオの票差がほとんどない結果になったそう。50人が自分の言動を凝視する場で挑戦してくれた3人に、会場からは大きな拍手が贈られていました。
それぞれの好き・得意を発揮できるステージを
アワードに挑戦できる人数が限られていたので、「Welcome!」以外にも好きなことや得意な分野を発揮しているスタッフにもスポットライトを当てるべく、「スタジオオリジナル施策」のプレゼンの場も用意しました。
勉強カフェでは会員さまが勉強を少しでも楽しめるように、そして挑戦したいことに対して一歩踏み出せるきっかけをつくれるように、各店舗でさまざまなアイデアを日々形にして会員さまにお届けしています。
今回はスタジオごとにチームになって事前に準備を重ねたアイデアをプレゼンし、勉強カフェの代表・山村が一番いい!と思った案が全店に導入されるチャンスになりました。
勉強カフェの全店にある本棚「シェアライブラリー」を活性化するアイデアから、
会員さまがイベントを主催するためのアイデアをあたためられる掲示板、
目標を達成された会員さまの喜びの声を届ける「合格体験記カード」まで。
さまざまなアイデアが発表される中で今回選ばれたのは、田町スタジオ・江崎さんの発表。不定期に開催している勉強カフェらしい交流の場の一つ「Friday Bar Night」の告知とトークテーマが書かれたコースターを会員さまにお渡しすることで、イベントの参加や会話のきっかけになるアイデアです。
「一枚で複数の効果が得られる」「どの店舗でも簡単に始められる」の理由により選ばれた田町スタジオには、山村の出身地・函館の名物「いかめし」が贈られました。
さらに今回は、スタジオごとに考えたアイデアをSNSに投稿し、その「いいね!」数を競う「バズり賞」も用意。1月末からスタートしたロングランなこの企画で見事受賞したのは、店内に壁新聞を掲示する投稿をした秋葉原スタジオでした。賞品として弊社デザイナーが制作したアイコンが贈られ、秋葉原スタジオのFacebookおよびTwitterの装いが新しくなっています。
誰もが一歩踏み出せる勉強カフェに
勉強カフェでこれまで10年間、会社からスタッフへの感謝を込めて開催してきた「サンクスギビングデー」から、今回初めてアワード形式の社内行事に切り替えました。
全店で一定以上のレベルのサービスをお届けするためには、ボトムアップのための研修が欠かせません。一方でボトムアップ一辺倒だと、もっと頑張りたい、挑戦してみたいと思っているスタッフがより輝けるステージが重視されなくなってしまいがちです。
勉強カフェの店舗をつくるのは「人」であるにも関わらず、もしもボトムアップにしか注力しなかった結果いつ誰が対応しても均質化された「Welcome!」であったら、受付にいるのはPepperでよくなってしまいます。
優秀なスタッフが、挑戦に向かうためのきっかけである勉強カフェに集まっている。それなら研修だけでなく、自分の好き・得意を発揮しているスタッフがもっと輝けるステージを用意したい。
そんな担当者の強い思いで開催されたアワードは、勇気を持って前に出てくれたスタッフそれぞれが自分らしく輝いていたように思いました。
「勉強カフェに入会して何年か使ってくれて、卒業して5年とか10年とか経ったふとしたあるときに『今の自分があるのは、昔勉強カフェに通った時に出会った◎◎のおかげだな』と思ってくれる人を一人でも多く増やしたい」
勉強カフェを立ち上げた代表・山村が、見学にいらした方に語り続けてきた言葉。この思いは、2018年に10周年を迎えた今も変わりません。
この空間に集まった会員さまもスタッフも、誰もが勉強カフェでつかみとった「きっかけ」から次なる挑戦に踏み出せるように。まもなく11周年を迎える勉強カフェは、これからも精進してまいります。
* 勉強カフェでは一緒に働くスタッフを募集中!あなただからこそできる挑戦を誰もが応援する社風です。社員はこちら、アルバイトスタッフはこちらからどうぞ。
文/菊池百合子